言わずと知れた宝石の中のトップ“ダイヤモンド”。実験で確かめられている中で最も硬い物質であることでも有名ですね。
ダイヤモンドの原石が形成されたのは、人類誕生前の7千万~16億年以前にまで遡るとされています。火山活動が活発だった地球の地下およそ150kmの地底で、マグマに含まれる炭素原子が1000℃以上の高温と5万気圧の中で長い時間をかけて結晶化してダイヤモンドの原石は誕生しました。やがて地底深くで眠っていたダイヤモンドは、火山噴火でマグマが地表に吹き出したことで、その後のダイヤモンドの原石の発見に至ります。地球の膨大なエネルギーにより誕生したダイヤモンドは、まさに大自然が創りだした芸術品であり、“奇跡の結晶”と呼ばれています。
人類が誕生する前からある物質だなんて神秘的です。(というか全ての土や石も一体いつからあるんだろうって思ってますが笑)そんな尊い物質が偽物!?だなんて疑いたくないですよね。本物のダイヤと偽物のダイヤの見極め方をまとめてみました。
★目次★
ダイヤモンド 本物と偽物見分け方&見極め方!素人が家でも簡単に正確に違いが分かる
婚約指輪でもらったこのダイヤモンドの指輪…本当に本物なのだろうか?!と思っちゃうこと、プロポーズされた女の人だったら誰でもあるはず。(?)だけどわざわざ鑑定所に持って行くまではしたくないし、家で正確に見極めたい!そんなときにおすすめなのが以下の方法です。
ブラックライトを当ててみる 本物は光る!
カーマやカインズ、コメリ(田舎…)といったホームセンターや東急ハンズやロフトといった大型雑貨店、ビックカメラやヨドバシカメラと言った家電量販店などで案外普通に売ってたりするブラックライトを当ててみるテストデス。500円程。※通販でも購入できます。本物のダイヤモンドはブラックライトの紫外線に反応して青くうっすらぼーっと光るのです。キュービックジルコニアは光りません。※人口ダイヤは光る可能性があります。人口ダイヤについては後述。
ガラスを削ってみる 本物は傷付かない!
これはもしダイヤモンドが偽物だった場合に傷付いてしまうのであまりオススメはしませんが、調べたいダイヤを傷付いても良いガラスにこすってみます。本物のダイヤは世の中で一番といわれる硬度を誇るので全く傷をつかず、ガラスの方だけに傷がつきます。※ただし、本物のダイヤモンドであっても、ハンマーのような瞬間的に力が加わる衝撃には弱いので、削り方には注意が必要です。ゆっくり圧力をかける形にしてください。
新聞の文字が読めるかルーペでテスト 本物は読めない!
家にルーペ(虫眼鏡)があったらできすます。これはルース(台座等に留められていないダイヤモンド単体だけのこと)だとよくわかりますが、新聞紙の文字の上にキューレット(尖っている方)を下にダイヤモンドを置いてルーペで除いてください。本物のダイヤモンドだと光の屈折率が高い関係で下の文字はぼやぼやになってほぼ読むことができなくなります。偽物のダイヤモンドでも読みにくくなることは確かですけど、文字の形は認識できます。
息を吹きかける 本物は曇らない!
はぁ〜っと熱い息を吹きかけてみましょう。偽物は3〜4秒程度曇るはずです。これは熱がこもって逃げないから。本物のダイヤモンドは、熱を逃がす力が強いので、一瞬曇ったとしてもすぐにクリアになります。息をふきかけるのははばかれる場合は冷蔵庫に入れて取り出すという方法でもありです。
一滴の水を垂らしてみる 本物は水滴が弾いて丸くなる!
これは一滴の水滴よりもダイヤモンドの表面が大きい場合にできるテストですが。笑 本物ダイヤモンドでは水をはじく性質を持っているので、水滴を垂らすと買ったばかりの傘のように丸い水滴が出来上がります。偽物のダイヤモンドははじく性質がないので平たくべたっと伸びます。同じように、油性ペンで書いてみると本物のダイヤモンドは弾くのでインクが乗らないというテストの仕方がありますが、本物であれ偽物であれ汚れてしまうことには変わりないんでオススメ致しません笑
模造偽ダイヤモンドの代表!キュービックジルコニア(合成)婚約指輪にはあり?
ダイヤモンドは炭素で出来ていますが、人工的に二酸化ジルコニウム等で作られたキュービックジルコニアという合成ダイヤモンドも近年では大人気です。「このダイヤモンドは偽物か本物か?」と疑う対象として最も多いのがこのキュービックジルコニアでしょう。上記のようなテストをすれば違いは歴然ですが、パッと見た感じではまず分かりません。鑑定のプロでもまじまじ見ないと分からないでしょう。それどころか、反射するときの虹色の光はキュービックジルコニアの方が上だとまで言われている始末です。本物の天然ダイヤモンドに比べ値段は破格に安いです。当然ですね、鉱物でも石でもない合成物ですから…。だからといってキュービックジルコニアを毛嫌いせず、ダイヤモンドとは別物だと思って気軽なアクセサリー感覚でつけてみてはいかがでしょうか。このキュービックジルコニアを婚約指輪や結婚指輪につく石に選ぶのは、個人の価値観にだいぶ左右されると思いますが、私は反対ですね…。なんか偽物を大事な記念品に使うというところがちょっと。その愛までも偽物に思えて仕方ないのです。だからといって背に腹は変えられないので、貯金もまだそうない若いカップル(もしくはなくしものが多いカップル笑)はキュービックジルコニアという選択でもありかもしれません。
また、キュービックジルコニアではない「人工ダイヤモンド」というものがあるのですが、これは、天然のダイヤモンドを人工的に再現したものであり、成分も同じ炭素のみ。そういう意味ではこれは「本物のダイヤモンド」であることに違いはありません。天然ではないですがね笑
ダイヤモンド 本物or偽物問題 その違いは価値観そのもの
本物と偽物のダイヤモンド。ぱっと見分からなくてもこのように色々としたら分かるということはお分かりになりましたでしょうか。本物のダイヤモンドは何万年、何億年前からの天然物で、同じものは世界に2つとないものです。あなたより遥かに長くこの世にある鉱物が、巡り巡ってあなたに出会い、肌の上に乗っている…そんな重みがあるのです。「だけど周りから見れば一緒じゃん」って言ってしまえばそれだけだけど、高貴な気分と本物のダイヤを身につけるあなたから発せられるオーラは、イミテーションダイヤ(キュービックジルコニアなど)では決して醸し出せないでしょう。まぁそのへんのところも個人の価値観によりますがね。あなたにとってつけていて一番気分がウキウキするダイヤと巡り会えたらいいですね!