2021年1月から、爆発的人気を誇ったクラブハウス。(Clubhouse)。
クラブハウスをすでにダウンロードしている知り合いからの招待制というSNSで、今までのSNSにはなかった制度です。基本的にテキストなし、音声のみのSNSとなっています。音声のみのやりとりで録音禁止・その場限りの井戸端会議SNS。多くの人が実名で登録していることも大きな特徴です。しかし、早くも「クラブハウス疲れ」「クラブハウス離れ」「クラブハウス退会方法」を調べている方が多くいます。早くも流行が廃ってしまった模様ですが、クラブハウスの現在の現状はどうなっているのでしょうか。なぜ爆発的に人気が出たのか。クラブハウスはオワコンで廃るのか?そこには「日本人」というお国柄も色濃く出ている気がします。
★目次★
クラブハウスが流行った理由!ダウンロードすることに意味があった
招待制という特別な制度もあってか、初期の頃は「招待されてダウンロードできていること、流行に乗れていること」にステータスがありました。一種のブランド品みたいなものです。英語表記しかないアプリで外人のオシャレなアイコン。ダウンロードしている人が少ない間はレア感もありました。けれど、ネズミ講よろしく、広まれば広まるほどその広まるスピードは増し、今ではクラブハウスをダウンロードしていることに何も魅力がありません。使ってみて面白いアプリで広まっているという実態がないため、一気に流行り、ダウンロード数に比べてアクティブユーザーが少ない理由でもあります。
クラブハウスは危険?情報流出、ナンパや出会い系になっていることも
クラブハウスでは記録・録音は禁止とされていますが、みんなが守っているとは限りません。どこにもその保証がないから、言ってみればやり放題なのです。この危険性、なかなかヤバいです。口から出た言葉は取り消しが効きません。(テキストも魚拓されてしまえば取り返しがつかないのですが)お酒でも飲んで気持ちよく喋っていると、悪気はなくともうっかり社内の機密情報を話してしまったということも実際にあります。特に若い人が多いSNSなので、社会人1、2年目だと話していいことと悪いことの境界線が曖昧なことも。うっかりインサイダー取引に加担してしまったということにもなりかねません。また、居住エリアなどの個人情報がわかってしまうことも、楽しくなって親近感が湧いてくるとついつい話してしまいがち。また、デマやヘイトもテキストより音声を媒介することでテキストよりも信憑性が増してしまう。そして、女性には危ないナンパ師の温床地にもなっているのです。つまりは、売春などの危険性も高い。コロナで直接での出会いが制限されている今、出会い目的にはうってつけのアプリになってしまっています。
出会いたいなら、出会い専門のアプリを利用しましょう。個人的には業界最大手のpairs(ペアーズ)はバレやすいので、withをお勧めします!
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クラブハウスは日本人に合わない?パリピ、リア充だけで陰キャは無理?
情報流出や出会い目的になっていることは何もクラウブハウスに限ったことではなく、他の三大SNSでも同様です。では、クラブハウスならではの“音声”で繋がるといった特徴は日本人にとって純粋にどうなのでしょう?
断言しますが、日本人の根はほとんど陰キャです。いくら話好きの社交的な陽キャ・パリピであってもずっと誰かといる・喋っているのが心地いいわけありません。そもそも「音声のやりとり」って言うほど気軽じゃありません。だらだらっとSNS見たい時って電車とかバスで移動中の暇つぶしの時が一番多いんじゃないですか?そういう場合は外出中だから話すことはまず無理。話をただ聞くだけの楽しみ方をしようと思っても、興味ない話をしているルーム(地域とか身内ネタとかもある)に入ってしまったら最悪。変に話を振られて、声を出せない状況(心理的なもの含む)で断るが、その後の空気感が気まずいこと気まずいこと。早くルームを抜け出したくても、入ってすぐにそのルームを抜けたら、抜けたことがバレてしまうのも罪悪感がありストレスです。なんと言っても実名で登録していることが多い分、嫌われてしまうような態度を取りにくいのです。
じゃあ話し手であるホストはどうかと言ったら…実家や結婚して家族がいる人が一人でテンション上げて話してるのはなんか少し恥ずかしいし、だからと言って一人暮らしで好きに話せる状態でも、毎度知ってる人・知らない誰かと話したりするのは気を遣うし、疲れる。そもそも気楽に知り合いとだけ話したいのであったら、電話でいい。今は複数人とも同時に会話できる機能だってたくさんあるのだから。
クラブハウス流行終了の理由は「飽きた」というより、「疲れた」という方が適当でしょう。ホストにとってもゲスト(傍聴者含む)にとってもストレスが多いSNSのように思えます。プライベートタイムで使いたいとは思いません。残るユーザーが考えるのはクラブハウスを金目的のビジネスツールに変えることです。
クラブハウスで収益化を考える人々 意識高いビジネスSNS
先述のような理由があるからか、クラブハウスは以前にも増してビジネス目的(儲け話をする)ユーザーが散見されるようになりました。投資の話だったりマルチの話だったり、今日もそこかしこで聞くことができます。“記録を残すのは規約違反”という大前提があるから、無茶苦茶なことが言いやすいのも事実。人間の記憶とは曖昧で、自分の都合のいいように捏造するものです。ネズミ講など人脈が必要なビジネス、「言った言わない」の状況になるのが逆に好都合なビジネスには願ってもないツールでしょう。また自分がどれだけ稼いだかと言うことを人に話し、悦に浸りたい承認欲求の塊のような人にとっても嬉しいツールなのでしょう。こういったルームが増えるたび、純粋にクラブハウスを楽しもうとする人たちも嫌気が差し、「クラブハウス離れ」が加速することでしょう。
高級なもの、溢れんばかりの人脈、旅行先の写真が並ぶ見栄の張り合いのインスタグラム。
基本実名登録で24時間「社会と繋がりのある自分」から逃げられないフェイスブック。
個人的にはツイッターの裏アカウントが一番日本人がSNSを楽しめるんじゃないかなぁと思ってます。陰キャですね。
クラブハウスがどこまで頑張ってくれるか。今後の動向が楽しみです。