ロンハーマン(Ron Herman)とはどんなブランドかご存知でしょうか?
簡単に言うと、アメリカの西海岸の空気感・カリフォルニアスタイルをイメージしたセレクトショップです。「ファッションとは愛にあふれ、刺激的で楽しく、自由であるべきだ」という理念を持ち、リックス感のあるアパレルを初め、雑貨やコスメ、ジュエリーなど様々なアイテムを扱っています。また、都市のみではありますがカフェまで併設している店舗も。総合的なライフスタイルショップとでも言いましょうか。
しかし!!そんなゆったりムードなブランドなのに、なのに、、お値段は全くゆるくないのです。例えばユニクロだったら2000円で買えるシャツがゼロが1つ多い、20000円は当たり前。一体なぜそんなに高いのか?品質はいいのか?何回洗ったとしても伸びないのか?(笑)2021年の今、ロンハーマンはダサい・古いのか!?とことん切り込んでいきたいと思います。
★目次★
ロンハーマンはなぜ高い?値段が高額な理由!
それでは、ロンハーマンが高いとされる理由を見ていきましょう。
高級ブランドを取り扱うセレクトショップだから
当たり前ですが、取り扱うブランドが高ければ高いほど商品が高額になります。ロンハーマンお取り扱いのあるブランドは、ざっと以下になります。
AG、N.ハリウッド、アレキサンダーワン、アンドゥムルメステール、カルヴェン、キャシャリンミッシェル、クロエ、サカイ、ジミーチュウ、ジル・サンダー、ステラマッカートニー、セリーヌ、セルジオロッシ、ナイキ、oamc、バルマン、バレンシアガ、 ビズビム、ビルケンシュトック、フランク&アイリーン、ボッテガ・ヴェネタ、マスターマインド・ジャパン、マークジェイコブス、メゾンマルタンマルジェラ、メゾンキツネ、モンクレール
国内外問わず、様々なブランドを取り扱っています。今この瞬間もどんどん新しいブランドをロンハーマンのバイヤーは買い付けているので、常に取扱ブランドが一定ということはなく、取り扱っていたと思っていたらもう売ってない、なんてこともあるのでロンハーマンで出会う商品は一期一会ですね。また、そうそうたるこれらのブランドと、ロンハーマンがコラボしてオリジナル商品を作っていることもしばしば。それがかなり人気だったりします。もちろん、セレクトショップだから販売価格できっちりマージン取ってます。それも高額になる理由でしょう。
店舗デザインに並々ならぬこだわりがあるから
ロンハーマンに一度立ち寄ったことがある方だったらお分かりになると思いますが、まるで他のショップとは違う。白木×緑を採用している店舗が多いですが、一線を画す店舗デザインです。中には海水魚の水槽がある店舗もあって……一店舗一店舗に相当お金がかかっているように感じます。服屋というより一種のテーマパーク感。買い物を体験と捉えている所に値段の差が現れます。また、店舗の場所も東京の一等地など家賃も莫大でしょう。これが商品価格を引き上げている原因でもあります。
ロンハーマンは芸能人・有名人の人気も高いから
極め付けはブラッドピッドなど、ハリウッドセレブも御用達というブランド力。日本の芸能人だって年齢問わず、ロンハーマン好きは多くいます。代表的なのはキムタクこと木村拓哉さん。(パーカーが大人気になりました)木村カエラ、高橋愛、石田ゆり子、近藤千尋、仲里依紗…個人的には石田ゆり子さんはびっくりでした。
こういった芸能人の方々が何に惹かれロンハーマンを買っているのかは定かではありませんが、品質どうのこうのではなく、「値段が高い」ものに価値を置く層が一定数います。高ければ高いほど売れるのです。これがロンハーマンの値段が高い理由の一つでしょう。ちなみに、各ブランド×ロンハーマンのコラボ商品、かなりの確率でMADE IN CHINA。原価は一体いくらなんだって思ったらゾッとしてしまいます。
ロンハーマンはもう古い?ダサい?流行遅れ?
アメカジブームやカリフォルニアファッションブームが確かに一時期はありました。しかし、今はほとんど聞きません。そして高い服に昔より価値が見出されなくなってきた。そういう側面を捉えたら、「古くてダサい」「ロンハーマンは終わり」と言っても過言ではないのかもしれません。
実際、ロンハーマンは店舗で買い物をする体験を大切にしてもらいたいとの思いから、EC(通販)事業はするつもりはないとのことでしたが、現在はバリバリECしています。(コロナより前)店舗展開だけでは資金繰りが厳しくなったのでしょう。
現在のファッション業界の傾向は、安価で手に入れて大量消費、大量廃棄の時代。まさにGUに代表されるような「ファストファッション」の時代です。高い服を着ることがステータスになっていた時代とは変わって、「なんでそんな普通の服に何万も出せるの?」という価値観を持つ人が多くなっています。この「時代のズレ」に、追い討ちをかけるようなコロナ禍の中でどう持ち直せるか。ロンハーマンが再び脚光を浴びるためには課題は多いと思います。
しかし、こんな現代でもある程度お金に余裕があって、時代に流れされず、あのロンハーマンがセレクトする服が好き、そして素敵な空間で服を買うという体験自体を楽しみたいという人にはかなりピッタリな店なのではないでしょうか?
ロンハーマンの店員の態度が悪い?ファッションチェックされる?
Yahoo!知恵袋でも散見されますが、一定数「ロンハーマンの店員の態度が悪かった」という声があります。(きちんとした接客をされているロンハーマンの店員さんには、本当にごめんなさい。一つの意見を取り上げたまでです)私の実際の体験でも、態度に「ちょっとな…」と思って店を出たことがありますので全くのデマということはないでしょう。入店したらあえて気付いてないフリして挨拶すらしない店員(絶対わかってるのに)舐め回すように人のファッションを見る店員でガッカリしたことを思い出します。
しかし、これは店に足を運ぶ私たち顧客のメンタルに問題がある場合もあります。ロンハーマン独自の空気感を醸し出すために白木の閉鎖された空間、値段が高いのもあって、敷居が高いのです。「そもそも、安月給の一般人がロンハーマンに行っていいのか?今のこのファッションでロンハーマンに足を踏み入れることは正解なのか?」というドキドキする心を持った顧客がたくさんいると思うのです。そういった層は、定員さんから向けられる態度にすごく敏感になっています。ユニクロでは全く気にならない定員の態度でも、ロンハーマンの定員さんに同じ態度を向けられると「バカにされた」と思いやすい。わかりやすく言うと、弱者の被害妄想です。
だからとって、ロンハーマンはユニクロの定員と同じ態度を取っていいって訳でないです。空間や接客態度も値段に含めているのなら、それなりの接客してもらえなければ納得はいきません。余談ですが、ロンハーマンが好きっていう筆者の周りの人間、一着もロンハーマンで服買ったことなくても、買ったことあるのはハンカチやコップなどの小物だけって人が圧倒的に多い。店員の肩を持つようですが、買うよりも店を見に行くだけって人が多いっていうのも“積極接客”できなくなる理由でもあると思います。「どうせこの客は何も買わないだろう」そう思って、逆に買ってくれそうな客を値踏みしてターゲット絞って接客してしまうというのはどうしてもある思います。
ロンハーマンの創業者たちは、“お客様にとって『最高に刺激的で最高に幸せな気持ちになるお店』を目指す” “スタッフの態度、表情、会話、服装、空気、音楽、香り、すべてのことがデザインに”なんて、誠に立派なことをおっしゃっていますが、やはり人間。店舗数も多くなれば接客教育が十分に行き届かないことも有り得るでしょう。
これはロンハーマンに限ったことではありません。カルフォルニアの明るい太陽な笑顔で、明るく「いらっしゃいませ」と言える定員さんばかりだったらどれだけいいでしょう。
以上、少し愚痴っぽくもなってしまいましたが、ロンハーマンについてでした。最後までお読みいただきありがとうございました!