元々アトピーだったり、膿みやすかったりアレルギー体質で身体がかゆくなったりする人によく表れるピアストラブル。特に体調が悪かったりすると、ピアスを差した途端からピアスホールが痒くて赤く腫れて熱を持って、ピアスをすぐに外しても痒くて痒くてバリバリ掻いてしまって、血が滲んで透明な汁が出て…。ピアスの穴を空けたのはもう何年も前なのに、ずっとそんなトラブルを引きずる人、割といるのではないでしょうか?(私がそうです)原因と対策、ピアスホールを閉じるべきなのか…それでもどうしてもピアスしたい女子の心の持ち方など、まとめてみました。
★目次★
ピアスの穴(ピアスホール)が痒くなる、腫れる、汁が出る原因は
ピアスを空けばかりではなく、もう10年以上も経っているのにずっとホールが落ち着かずかぶれたりを繰り返す私。以下が写真です。画像閲覧注意!
分かりにくいかもしれませんが、某ファストファッションの5個入って270円という激安ピアスをつけた約5分後です。すぐ取りましたが、パンパンに腫れて熱を持ち、しばらく落ち着きませんでした…。
もちろん、ピアスをつけていないときも耳の皮膚がカサついて白くてパリパリした皮がめくれてくることもしょっちゅうあります。だけど、やっぱりオシャレしたい女子にはピアスは必要不可欠!!!自分なりに原因を考えました。
ピアスかぶれに一番多い原因 金属アレルギー ニッケルは今すぐ外す
ネックレスや時計等はそんなに問題ないのに、ピアスは肌の中に入っている人密接するもの。溶けた金属が皮膚に浸透することによって金属アレルギーを起こします。ピアスをつけている生活を続けている、あるいは長時間をつけていると突然金属アレルギーになる人がとても多いです。ピアスの次に指輪、時計、ネックレスの順に肌に密接するので、特にピアスから発症するパターンが多いです。
症状は以下のように進みます。
①かゆみ、かぶれ、腫れ
②熱を持つ腫れ
③透明や黄色の分泌液(汁)がピアスホールから侵出
④かゆみやかぶれの範囲が広がる 酷い場合は全身に達する
⑤それでもピアスを外すのをやめないと……
⑤番目以降は想像にお任せします。①〜④までは原因となるピアスをつけてから比較的早い速度で進行します。それこそ30分とか。さすがに全身まで広がるパターンは少ないとされていますが、個人差が大きいので絶対にあなどってはいけません!!
この金属アレルギーが起こりやすい金属の素材は、ニッケル、コバルト、水銀、クロムです。まぁ安いアクセサリーで多いものですね笑 特にアクセサリーに多いのはニッケル!!!すぐ酸化してサビるし、ホントいいことなしです…。安物買いの銭失いってやつですね。
しかし、金属アレルギーだからってピアスを諦める必要なんかありません。逆にアレルギーが起きにくい金属だってあるんです。それは、金、銀、プラチナ、チタン、ジルコニウム、ステンレス。金、銀、プラチナは、超高級ジュエリーで使われるあれですねwwwしかし、チタンは金、銀、プラチナに比べて高級ではないので、金属アレルギーでピアスをつけたい人はチタンが一番!と覚えておきましょう。もしくはちょっと見た目がアレですが、樹脂ピアスもお勧めです。※樹脂ピアスは樹脂ピアスで、雑菌が繁殖しやすいので使用後は綺麗に洗うことをお勧めします。そのまま使い続けると樹脂部分が鼻クソみたいに黄色くなって見事に汚く不潔そうになります。
まずは、本当に金属アレルギーなのか皮膚科でパッチテストをしてもらえるので先に調べた方がいいかも。保険適用(病院に行って症状が出ることを伝えて下さいね)金額は1000~3000円程度です。
手が汚れた状態でピアスつけ、バイキンが入った
手が汚れた状態でピアスつけてしまうと、細菌がいっぱいな手でベタベタ触ったピアスはアレルギーの温床地になります!特にアレルギー体質で身体が痒くなりやすい人は手を清潔にする、ピアスの棒部分をオロナイン等の消毒液をしみ込ませたコットンで一拭きするなど、工夫して清潔な状態で装着してください。ただし、消毒液を直接耳につけるのはNG!消毒液にかぶれます!
重いピアスをつけている
どんな金属の素材であっても、重いピアスをしていたら耳に負担がかかってしまいかゆみが起きやすくなります。ピアスを選ぶときは試着はできないから気付きにくいですが、必ず手に持って重さを確かめてから購入しましょう。体を動かしたときにぶらぶら〜っと大きく動くデザインはピアスホールに掛かる負担も変わります。いくら素敵なデザインだからって、耳がツライものは必ずつけなくなるので購入を見送ることが懸命です。
ピアスかぶれ対策!ホットソークは面倒で痒いし効果なし?ピアスホールにステロイド軟膏はOK?
肝心な対策ですが、一番有名なのはホットソークですよね。代謝を改善してくれるケアのこと。調子の悪くなった部分(代謝の悪い部分)を、人体の体液の塩分濃度と同程度のお湯に浸けるという昔ながらの民間療法(…かどうかは知らんけど)です。やり方は以下。
【準備するもの】
36度~40度のお湯
深皿等の容器
塩
【方法】
お湯100ccに対して塩9gを加え、スプーンでよく混ぜて食塩水を作ります。
出来上がった食塩水を患部に10分~15分浸します。(耳を深皿につける。横になる体勢)
シャワーでよく流してタオルで患部をふき取ります。これを1週間続ける。
筆者本人、調子が悪くなったときにホットソークをやりましたが、期間は1週間どころか1日坊主でしたwwそもそも毎日10分以上横になってお湯に耳を浸すのが面倒!途中で塩分にかぶれて痒くなるし!顔痛くなるし!わざわざお湯を作るのが面倒くさい!皿の洗い物増える!塩もったいない!自分の耳を浸していたお皿を食器として使いたくない!こんなの1週間も続けられるかアホ!と、何かに向かって発狂したくなってました笑
当然、1日なのでホットソークの効果は全くなく、手軽な塗り薬に変えました。抗生物質であるゲンタシン軟膏を処方してもらって(ゲンタマイシン硫酸塩という抗生物質)何日かつけたら、だいぶよくなりました。けど、一番効果があったのはやっぱりステロイド。耳は顔に近いし吸収もよさそうだから、強いのはなんとなく不安だったのでステロイドレベルは中間より弱めの、レベル3ものにしました。簡単に説明すると、外用ステロイドのレベルは、1(最も強い)〜5(弱い)の5段階に分かれています。
1(最も強い)…デルモベート、ジフラールなど
2(とても強い)…フルメタ、トプシム、リンデロンDP、マイザーなど
3(強い)…ザルックス、リンデロンVG、ベトネベートなど
4(中間)…リドメックス、ロコイド、キンダベートなど(←筆者が使ったのはキンダベート)
5(弱い)…オイラゾンD、プレドニゾロンなど
ステロイドの軟膏は近くの薬局にも売っていますが(有名なのはフルコートでしょうか)、副作用のこと等知識が必要なので、今まで使ったことがない人は必ず処方はお医者さんにしてもらってくださいね。間違って1(最も強い)を顔周りの耳につけることはやめてくださいね。
ピアスでかぶれるからって、ノンホールやイヤリングをつけるのは正しい選択か?
ピアスを金属アレルギーなど様々な理由でやめた人が、次に考えるのはノンホールピアスやイヤリング。確かに体内に金属を貫通させないから、ピアスよりは金属アレルギー症状は少ないかもしれませんが、それでもアレルギーになりやすい素材の金属(ニッケルやコバルトなど)を使っていたら一緒です。あと、個人的ですが、イヤリングはずっと挟み続けているので痛くなります…個人差はあると思いますが、皮膚がかぶれやすい、弱い人にとってはピアスと一緒ではないでしょうか?汗だって溜まるし。だから、ピアスができないからイヤリング、っていう単純なことでもないように思います。
まとめ 金属アレルギーでも質のいい金属を使ったピアスだけを選べるという喜び
最後に心の持ち方なんですけど、ピアスをつけ始めて金属アレルギーになってしまった…と悲観しすぎるとはないです。そんなに悪いことじゃないですよ?だって、今後は上質でちょっとお高めのチタンポストのピアスを、堂々と「アレルギーだから」っていう大義名分を持って買えるんです!彼氏に伝えておけばもしかしたら18金のピアスやプラチナ素材のものだって金属アレルギーだからって理由でプレゼントされちゃうかもしれませんww 自分は安物ピアスの女から脱却する時期なんだ、高い女になったんだとちょっとばかり優越感に浸ることだってできます。全然使ってない昔の安物ニッケルのピアスを思い切って一掃することもできます。これらは全て筆者の実体験。だから、私はピアスで金属アレルギーになったことを全く悲観しておりません。
皆さんも上手にピアスと付き合っていってほしいと思います。
それでは今日はこのへんで!